腎臓のはたらきと病気について

心臓・腎臓・肝臓など、「臓」がつく部位は非常に重要な役割を果たしています。
腎臓は血液中から不要な老廃物や毒素を体外に排出し、
綺麗になった血液を再び元に戻す「血液のろ過装置」でることは広く知られていますが、
血液のろ過以外にも血圧調整や体液量・イオンバランスの調整など重要な機能をもっており、
人が健康に生活するためには不可欠な臓器となっています。

腎臓が病気になると?

その大事な腎臓が、加齢や糖尿病などの病気、高血圧、生活習慣、尿路感染症などさまざまな原因により機能低下の状態に陥ると、
むくみ・体のだるさ・多尿・頻尿などの症状が現われます。
適切な治療をせずに放置すると、心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気を引き起こすリスクもアップ。

腎臓の病気は決して馬鹿に出来ない病気です。
腎臓病が進行して腎臓の働きが弱くなると腎不全と呼ばれる状態になります。

急性腎不全と慢性腎不全

腎不全には、急激に腎臓の機能が低下する急性腎不全と、
数ヶ月から数十年の年月をかけてゆっくりと腎臓の働きが悪くなる慢性腎不全があります。
このうち、急性腎不全は治療によって腎機能が回復する可能性がありますが、
慢性腎不全の場合は基本的に回復の可能性がゼロです。

急性腎不全では通常、尿の出が悪くなったり、あるいは全く出なくなったりします。
一方の慢性腎不全では、腎機能の低下の程度が軽い間はほとんど症状が出ませんが、
腎機能が大きく低下してくると尿の量が増える、目のまわりや足のむくみ、疲労感、食欲低下、息切れ、皮膚のかゆみなどの症状が出てきます。

慢性腎臓病(CKD=chronic kidney disease)は慢性に経過するすべての腎臓病を指します。
CKDの原因には様々なものがありますが、糖尿病や高血圧といった生活習慣病や慢性腎炎が代表的で、
メタボリックシンドロームとの関連性も深く、誰もがかかりうる可能性のある病気なのです。
日本では現在CKDの患者が約1,300万人いると考えられ、新たな国民病の一つとも言われています。
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CKDの特徴として、初期の自覚症状がありません
腎機能の低下とともに、夜間尿、貧血、倦怠感、むくみ、息切れなどの症状が発現してきます。
これらの症状を自覚するときには、すでにCKDがかなり進行している場合が多いと言われています。
ただ単に体調に気をつけているだけでは、早期発見しにくいのがこのCKDの特徴です。
早期発見のためにも、定期的な検査を受けることをオススメします。